鉄道ファンの皆さんこんにちは。
今回は大井川鐵道の大井川本線と南アルプスアプトラインに乗車してきたのでその体験を共有したいと思います。
SLで新金谷から千頭駅へ!
今回利用したのは101列車です。
C11 227SL牽引で、後ろからE34機関車が押す形で運転されていました。
土曜日だったので大混雑かと思ったのですが、そこまで混雑していなかったのでよかったです。
ただ、テレビ朝日のロケ隊がいて、なんかアナウンサーの方も来ていました。
正直いうと蛭子さんと太川さんの2人だったら嬉しかったですが、テレ朝なら別にいっか、と思ってしまいました。
客車はスハフ42形。
確か国鉄の優等列車で運用されていた客車でしたっけ。
客車に関してはそこまで詳しくないですが、結構快適でしたよ。
車端部にはしっかりと国鉄の文字が確認できます。
灰皿にもJNRの文字が。
ちなみに大井川鐵道の運用では全席禁煙ですので、いくら灰皿があってもタバコは吸わないでください。
車内では新金谷駅で購入した東海軒の茶めし弁当を食べました。
中身はこんな感じ。
左下の茶めしは撮影前に一口食べてしまいました。
右上の桜えびはとても美味しかったです。
甘くて食感が最高でした。
まあ、総じて美味しかったです。
ただ、SL牽引なのでトンネルに入る度に開けた窓を閉めなければいけないので、落ち着いて食べることは正直できませんでした。
まあこれもSLの旅の醍醐味ではあるのですが。
千頭駅からは南アルプスアプトラインに乗り換えて井川へ!
これは千頭駅にある転車台で、国の有形文化財に登録されているとのこと。
中々いいじゃないですか笑
こちらが南アルプスアプトライン。
アプト式の区間は一駅しかありませんが、それ以外の部分でも景色は最高です。
大井川に沿って走るこの路線は、SLを超える面白さがあると感じました。
ちなみにこれはアプト式区間で利用される機関車の解結作業の様子です。
車掌さんと運転手さんがこの作業をしていて驚きました。
人員不足なのかもしれませんが、全ての作業ができるという意味では車掌さんにとってもやりがいのある仕事なのかもしれません。
ちなみにこのアプト線はほぼ全ての駅が秘境駅で、どこで降りても何もありません笑
ただその中でも湖上駅は中部秘境駅100選だかに認定されているということでほとんどの乗客がここで下車しました。
まあ確かに絶景で秘境でということで観光地としては非常にいい場所ですからね。
車内はこんな感じで小さい列車なのにも関わらず圧迫感も少なく、非常に快適でした。
そんな感じでのんびりと時間が過ぎて井川に到着しました。
今回の目的地:井川駅!
この路線は65キロしかないんですね!
にしても時間がかかります。
ちなみに終電は15:54発ということで、井川では30分弱しかありませんでした。
というか、一日4往復しかないので本当に不便です!!!
なので井川本村という井川の中心地には行くことができませんでしたが、色々面白かったのでレポートします。
これが井川駅の駅舎です。
こぢんまりとした感じで風情がありますね。
江ノ電にもありそうな感じですがこっちの方がリアリティがあります。
井川の名物(?)廃線跡です。
ここまで徒歩で10分弱だったのでこの始まりしか確認できませんでしたが、どうやらこの道が本村まで続いているらしいです。
ただ、人は全くおらず、虫が大量にいたので結構自然豊かな感じでした。
ちなみに、この廃線は確か大井川ダムの建設によって水没した旧南アルプスアプトライン(水没前はアプトではない)の残りだと思います。
でもこの感じを見ると水没前は本村まで鉄道が通っていたということなんでしょうか。
若干整備されてる感があって廃線巡りの面白さはないかもしれませんが、記念撮影をするにはもってこいです!
ということで、さっさと戻らないと終電を逃してしまいます!
井川駅のこのカーブ、結構良くないですか???
改札は発車の10分前からスタートしまして、ホームで記念撮影の時間が若干ありました。
行きと同じ車両で帰るシステムですね。
単線のローカル線なので当然といえば当然ですが…
行きと同じルートをのんびり帰るわけなんですが、特に印象的だったのが車掌さんの「この駅では降りないでください」という放送。
終電で、周りには民家、旅館、タクシー、バスもなく、本当に秘境なのでここで下車すると危険なのでしょう。
この路線がいかに秘境を走っているかということですね。
ちょっと寝ていたらすぐに千頭駅に戻ってきていました。
駅前に行ってみたのですが、どうやら16:30には大半の店が閉店するみたいで、SLの町ということが分かりました。
きっとほとんどの人が寸又峡温泉に行ってしまうのでしょう。
その中でも唯一開いていたお店で紫芋パンを買って食べました。
おばちゃんの手作りらしく、結構美味しかったです。
50分程度の待ち時間を経て、やって来たのは東急の中古電車でした。
あまり詳しくないので下手に情報は入れませんが、車内は普通の通勤電車、ただし宙吊り広告がないという不思議な感じでした。
こんな感じで普通列車に乗って新金谷駅に戻りました。
感想:自分の旅の価値観を見直すきっかけになりました!
今回大井川鐵道に乗って分かったのは、SLは楽しいけど旅情はないということでした。
というのも、僕が鉄道旅行を好む理由は移り変わる風景だけでなく、移り変わる乗客もあるからです。
今回のSLは、観光列車として運転されているので、乗客は皆観光客で、レジャームードが漂っていました。
では、アプト線はどうだったのかというと、こちらも地元住民の利用は限られているみたいでした。
しかし、秘境巡りという新しい楽しみを発見できたのでよかったと思います。
なので、おそらく次回また大井川鐵道に乗るときは大井川本線ではなく、アプトラインに乗りに来ると思います。
SL好きな方、秘境好きな方にはおすすめですが、「目的地に向かって走る」鉄道旅行が好きな方にとってはそこまで面白くないかもしれません。
ただ、まあSLに乗れる機会はかなり減っているので、ぜひ乗ってみてください。
レトロな面白さが味わえるかもしれません。
それでは、また次回まで!