フィルムカメラに魅せられそうな皆さんこんにちは。
今回はフィルムカメラを始めようか迷っている方にオススメの銀塩カメラをご紹介しようと思います。
ちなみに「銀塩カメラ」は「フィルムカメラ」と同義ですのでくれぐれも混乱しない様にご注意ください!
以前フィルムカメラについて書いた記事も併せて読んでいただければ幸いです!
フィルムカメラCONTAX T2の使い方と作例! - ジャージとゴープロで旅行に
なぜ今フィルムなのか
さて、フィルムカメラに興味のない方は一体なぜ2019年の今にフィルムカメラを使うのか疑問に思っていることでしょう。
なぜなら、デジタルカメラの技術が発展した今、正直フィルムカメラには画質的な勝ち目はほぼないに等しいでしょう。
フィルムを使う理由はいくつもあると思いますが、僕がフィルムカメラにこだわる理由は以下の4つです。
1. 機械を弄ってる感じが堪らないから
まさにこの通りで、デジタルでは味わえない感覚をフィルムカメラでは味わうことができます。
フィルムを装填する感覚はもちろんのこと、フィルムを巻いたり、シャッターを押したり、何から何まで機械を弄ってる感がします。
また、デジタルと違って素人でも修理ができる部分が大きく、いざとなればメスを入れて自分で手術が出来るのも素晴らしいですね。
こういったことから、カメラに対して愛情を覚えるというと少し狂人っぽいですが、実際カメラが愛おしくなってくるものです。
2. フィルムの味が美しいから
間違いない。
フィルムの味はフィルムでしか出すことができません。
無論、富士フイルムのデジカメに搭載されているフィルムをエミュレートする機能は素晴らしいです。
ただ、それはあくまでも「フィルムっぽい」だけでフィルムではないんです!
また、フィルムによって見た目は大きく変わってきますし、暖色系が強く写るフィルムもあればその反対もあります。
というかそもそも白黒とカラーの選択肢もあります。
こういったところでも「フィルム」であることの意義が見えてきますね。
3. 持っててかっこいいから
これは本当に僕の勘違いなのかもしれませんが、なんかフィルムカメラを使っているという優越感というか、小慣れた感が本当に好きです。
これをかっこいいというかは微妙ですが、でもやっぱりフィルムカメラを持ち運ぶことは何かいいですよね。
ガラケーを持ってる人が格好よく見えるのと同じ様に、フィルムカメラを持つと何かかっこよくなるかも、と期待してしまいます笑
4. 趣味の幅が広いから
ちょっと説明が必要ですが、実はフィルムカメラって鉄道マニアと同じぐらい楽しみ方が十人十色なんですよね。
鉄道マニアだと、乗り鉄、撮り鉄、などなど、無限数「〜鉄」があると思うんですが、同じことがフィルムカメラでも起こります。
あるメーカーの特定の種類のカメラやレンズをコレクションするコレクター気質の人もいれば、修理が好きな人もいる。
それ以外にも、フィルムにとことんこだわる人もいれば、現像にこだわる人もいます。
つまり、フィルムカメラを手に取ることによって、自分が本当に何が好きなのか、という自分を見つめ直す機会を得ることが出来るんです!
これってとってもすごくて、他にはないぐらいのバラエティー豊かな楽しみ方があるんですよ。
Canon AE-1
言わずと知れた名機です。
キヤノンのFDマウントを搭載したこのカメラは、「AE=Auto Exposure」が示す様に、自動露出機能が搭載されています。
つまり、カメラにあまり詳しくない方でもシャッタースピードAEのおかげでシャッタースピードの概念さえ理解すれば適正露出で撮影することが出来るんです!
また、FDマウントのレンズは種類が豊富な上、ある程度価格も抑えられているので選択の幅も広いです。
それだけでなく、本体自体もキヤノンの大量生産によって低価格化した為、中古価格も相対的に安いのが魅力的です。
相場としてはレンズの有無や状態にもよりますが大体1万〜4万円程度で購入することが出来る名機なのでぜひ一度お試しください。
注意点:シャッター鳴き
言わずと知れたAE-1の故障状態の1つです。
シャッターは本来所謂「カシャッ」という音がするものですが、それが「カシャキュイーン」みたいな音になるのがシャッター鳴きという現象です。
そのまま使うことも一応はできますが、しばらくすると使えなくなる可能性が高いので修理をする必要があります。
調べれば自力で修理する方法はいくらでもあるので挑戦してみることをおすすめしますが、時間がない方や初めてフィルムカメラに手を出す方はぜひこの現象がない状態のカメラを市場で探すことをおすすめします。
Pentax KM・K1000
アサヒペンタックス史上、いやフィルムカメラ史上最も頑丈なカメラかもしれません。
ほぼ壊れないことで有名なKMは初心者に本当におすすめです。
また、それとほぼ同時期に海外で発売されて後に日本でも発売されたK1000も同様におすすめです。
ペンタックスらしい見た目、そして確かな実力は誰もが虜になるはずです!
このカメラはそれだけでなく、海外の写真を専攻する学生にもよく使われていたということもあり、初心者がカメラの基礎を学ぶには最適なカメラだということが分かります。
つまり、初心者はもちろんのこと、中級者も上級者にもおすすめの名機だということです!
写ルンです
日本で最も身近に存在するフィルムカメラといえば写ルンですではないでしょうか。
先に挙げた2機種と比較すると画質はドーンと下がってしまいますが、そのチープさが楽しいという点も否めません。
また、使い捨てでプラスチック製で軽量ということからも、取り回しに気を使う必要がなく、どこにでも持っていくことができます。
万が一盗まれたり、紛失したりしてもダメージが少なく、荷物も少なくて済むという名機です。
僕も海外旅行に行く時は一眼レフが盗まれてしまうのが怖いので、写ルンですを持っていくことが多いです。
それぐらい雑に扱えるというのはメリットでしかありません。
さらに、シャッターを押せば何もしなくても撮影ができてしまうという点も本当に楽で助かります。
こういったことから、写ルンですは真の初心者向け銀塩カメラなのかもしれません。
とはいえ、暗所での撮影に不向きな点や、撮影の柔軟性が欠けているなど、どうしても撮影に制約がある為、現像された写真は大体同じ様な色味の同じ様な露出になってしまいます。
その分、構図や視点などという撮影者が自由に決められる所でオリジナリティを出さなければいけないので、極めるとなると逆に難易度は高いかもしれません。
まあただ、入門編として一回撮影をしてみて、もっとフィルムカメラを楽しみたいのであれば以上に挙げた2機種を中古市場で買ってみるというのもいいかもしれません。
今すぐフィルムカメラの沼にハマろう!
ということで、いかがでしたか?
フィルムカメラの沼は本当に深いです。
ハマっている人を見ると笑ってしまうかもしれません。
でも、フィルムカメラにいざハマって当事者になると、案外楽しいものです。
これって現実でもそうですよね。
側から見ると笑ってしまう様なことをしていても、本人達は楽しんでいることがほとんどです。
ですので皆さんも一度体験してみてください。
とういうことで、また次回まで。