本当に酷い試合でした。
ということで、今回は先日行われた例の乱闘試合を振り返ってレビューをしたいと思います。
概要
この試合では何が起こったのかと言いますと、以下の通りです。
①神戸藤田選手にレッドカード
②後半AT4分のはずが20分以上続く
③清水河井、立田選手が後半ATに負傷退場
⑥清水GK六反選手が後半ATに得点
⑤神戸ウェリントン選手に対し後半ATにレッドカード
⑥同選手が逆上し仲裁に入った六反選手を投げる
⑦神戸ポドルスキ選手が清水ベンチに入りスタッフに暴力を振るう
⑧試合終了後、清水松原選手がポドルスキ選手を煽るがイニエスタ選手が仲裁に入る
⑨挨拶と握手が出来ないまま選手退場
感想
ご覧の様に、とても酷い試合でしたが、僕の感想を時間の流れで振り返っていきたいと思います。
ちなみに僕はエスパルスのサポーターなのでエスパルス側から観ての感想です。
一応ヴィッセルサポーターが不快な思いをしない様に配慮はしますが、中性的な記事ではないことを承知の上で読み進めてください。
前半序盤
清水フレイレ選手不在の影響で立田選手がCB、飯田選手がRBとなり、右サイドからの攻撃を幾度となく食らっており、少し清水にとっては嫌な展開だと思いました。
また、ポドルスキ選手のサイドチェンジに対して清水が上手く対応できていないのが不安でした。
さらに言うと、イニエスタ選手のボールキープ力には感心しました。
前半中盤
序盤の嫌な予感は的中し、失点を喫してしまい残念でした。
チャンスも多く作っていることもあり、ゴールの予感はありましたが、何故かゴールに嫌われてしまい得点も出来ていない状況だったので、スタンドではまだ前向きな雰囲気がありました。
しかし、藤田選手が主審の見えていないところで少し乱暴なプレーをしているのが気になりました。
それに関してはエスパルスサポーターも怒っており、僕としてはラインズマンにしっかりと見ておいて欲しかったです。
前半終盤
河合選手の得点で同点に追いつき、無事前半を終了しました。
この時点ではまだまだ明るい雰囲気があり、落ち着いた普通の試合でした。
また、神戸のGKキム選手のキックミスが目立っており、そこからの得点に期待していました。
右サイドの弱みは徐々に改善はされている様でしたが、何度かヒヤッとする場面がありました。
六反選手のナイスセーブで1失点に守りきりましたが、失点の可能性も大いにありうる状況で、HTでの改善が求められる前半だったと思います。
後半序盤
後半開始早々失点しました。
眩しさの影響で六反選手がボールを見失った様にも見えましたが、これはミスではなく、神戸の選手が上手だったということでしょう。
ここまでは全く普通の試合で、本当にこの後の出来事はこの時点では全く予想できませんでした。
しかしながら、確か藤田選手の悪態が悪化したのもこのあたりからでしょうか。
序盤から主審がこういった行為を懲罰していなかった事により選手はより過激になった気がします。
しっかりと序盤からフェアなジャッジをするべきだったと、後から振り返ると思ってしまいます。
後半中盤
本当に少しずつですが、審判のミスジャッジが目立つ様になってきます。
何度か清水のPKに見えた場面がありましたが、それらは全て流されました。
選手のフラストレーションもたまる一方で、先行きが怪しくなっていきます。
そんな中で失点を喫してしまい、エスパルスサポーターは少し意気消沈した感じがしました。
しかし、昨季のエスパルスと違い、圧倒的な得点力を誇るエスパルスを信じて、サポーターは前向きに声援を送っていたと思います。
「10点取るつもりで頑張れ」と声を上げるサポーターもいましたし、まだまだ逆転が出来ると信じていました。
後半終盤
藤田選手がようやく退場処分を受け、ホッとした中で、清水ドウグラス選手の一点が入りあと一点に迫りました。
これにより清水はさらにチャンスを作り、得点をしそうな感じがありました。
しかし、神戸の選手による時間稼ぎによって選手もサポーターもイラついていました。
ATも4分という短い時間で、もう少しロスタイムはあった様な気がしたのですが、ここまでは理解ができます。
後半AT
ここからが酷かったです。
上記の様に、乱闘もあり、もう、なんというか、試合が壊れました。
乱闘の中心人物には制裁を
乱闘をした中心人物はウェリントン選手とポドルスキ選手でしたが、その原因を作ったのは清水ベンチの控え選手がピッチ上にボトルを投げ込んだことです。
無論、煽った選手も悪いですが、手を出すのは以ての外で、その煽りに乗じてしまったら負けです。
従って、僕は六反選手を投げたウェリントン選手と、清水のベンチサイドで乱暴行為を行ったポドルスキ選手には然るべき措置を取るべきだと思います。
また、清水のベンチサイドの選手が煽る様な行為をする原因を作ったのは神戸の選手による反則行為が原因です。
河合選手との接触や立田選手へのファールは選手生命のみならず、生物学的に生命に関わる事態です。
しかし、この様なことだけではあの煽り行為は発生しなかったでしょう。
選手をコントロール出来なかった審判の非は大きい
では、何が清水ベンチを激怒させたのか。
それは審判団の誤審です。
河井選手と相手選手はどちらも流血しており、すぐに試合と停止するべきでした。
それを無視してしばらく試合を流したのは主審です。
立田選手に対する明白なファールを見逃したのも主審です。
それらだけではありません。
振り返ってみると、PK見逃し等様々な形で審判による誤審が露見された試合でした。
そういったこと全てが重なり、最終的に清水ベンチの煽り行為に繋がったのだと思います。
さらにいうと、ポドルスキ選手が清水のベンチサイドに入った時に主審は止めに入らず、イニエスタ選手が止めに入ってました。
そして、これをさらに荒れさせた原因は長すぎるATです。
六反選手のゴールで試合終了となるかと思ったのですが、まさかそこから先続くとは思いませんでした。
恐らく両チーム共に試合が早く終わって欲しかったのだと思いますが、この異常な程に長いATのせいで神戸の選手が激怒し、最終的には六反選手が投げられるという荒れっぷりでした。
やはり、どう考えても審判のミスジャッジ無くしてこの荒れ試合はなかったはずです。
審判はしっかりと初めからフェアなジャッジをして、選手をコントロールするべきでした。
審判に同情する余地はあるか
審判という職業は、正確なジャッジをして当然、ミスジャッジは許されないというストレスが溜まるものであることは間違いありません。
また、審判は人間なので、ミスジャッジが発生するのは仕方がないことです。
しかし、だからこそ4人も審判がいて、全員が協力してジャッジを行うことによってミスジャッジを防ぐことができるという構図になっているのです。
今回の場合、ミスジャッジが連続して、断続的に発生しており、審判団の技術が問われる結果となりました。
確かにレフェリーは辛い職業ですし、多少のミスジャッジは仕方ありません。
ですが、誤審を連発したこと、そして試合をコントロールできなかったという二点により、僕は審判に大変な処罰を与えるべきだと思います。
そして、こういったことが発生しうる現状を早急に改善し、VARを導入するべきだと考えています。
神戸の選手に同情する余地はあるか
神戸の選手の乱暴な行為は審判に起因するものが大きいと思います。
序盤からコントロールできなかったことに加えて、あまりにも長すぎるATは問題があります。
選手がエキサイトするのは当然の様なものです。
お互い本気でプレーするからこそサッカーは面白いのであって、それにはエキサイトが伴うのは当然です。
それをコントロールするのが審判の仕事であり、それを成し遂げられなかった今回のレフェリーには問題があります。
無論、乱闘の中心的選手は処分の対象であるということに間違いはありませんが、レフェリーの無能さの方が問題が大きいと思います。